2023.12.11

特集記事

文・写真: 山さん
2023.02.20

“泊まろう! 竹富島・知ろう! 文化と暮らし・守ろう! マナー” 知らなかったモノが見えてくる。 沖縄の原風景が残る人気の離島を、ゆ〜っくり楽しむ“責任ある滞在型観光のススメ”

沖縄 竹富島 石垣島 滞在観光 白い砂 赤瓦

年間を通じ多くの方が訪れる、沖縄エリアを代表する観光地である八重山諸島『竹富島』。沖縄の原風景と称される集落のほか、独特な文化や自然が暮らしに色濃く根付いていますが、アクセスが良く、島自体がとてもコンパクトであることもあり、最寄りの「石垣島」から“日帰り”する観光客が多いんだとか・・・。そ、それはもったいない!!

『竹富島』の魅力は、(フェリーが運行している)昼間だけじゃありません!! 「夕暮れ ⇒ 夜」「夜 ⇒ 夜明け」、そして「早朝」と、滞在(宿泊)してはじめて目にできる良さがいろいろあるんです。

今回はそんな『竹富島』の見過ごされがちな魅力を知るほか、島の自然、景観、文化を守り続けるうえで、私たち観光客も意識しておきたい大切なことを学ぶべくプレスツアーに参加。『竹富島』観光を検討中のみなさん、ぜひ参考にしてください♪

*掲載情報は2023年2月時点の情報で、内容を保証するものではありません。

*掲載写真は特記あるもの除き、すべて編集部による。

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*西桟橋の夕暮れ写真/竹富町役場提供

そもそも『竹富島』とは!?

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『竹富島』とは、東京から約1970㎞離れた、沖縄・琉球列島の八重山諸島にある小さな島のこと。『竹富島』は、「竹富町」と呼ぶ、八重山諸島の9つの有⼈島と7つの無⼈島で構成された町の1つで、面積は約5.4平方キロメートル*、周囲は9.2㎞。日本で一番赤道に近いエリアにあります。琉球王国時代は八重山諸島の政治を司る場所だった、由緒ある島です。

*東京ドーム換算で約115個分

サンゴ礁(琉球石灰岩)の堆積・隆起でできた、山はもちろん川もない、アップダウンが少ない比較的平坦な島で、風光明媚な自然で多くの人を魅了。思わずハッと息を飲む、白いビーチでも有名です。

自然いっぱいの島は、そのものが“西表石垣国立公園”に指定されているほか、島の中央付近に位置する集落自体が“重要伝統的建造物群保存地区”であるなど、自然と文化、歴史が、島民の生活と表裏一体の関係。それが『竹富島』。

数多くの著名人・文化人からも愛され、戦後日本最大の芸術家といえるあの岡本太郎さんは「すべてが美しい」と、いたく感激されたそう。

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本土から『竹富島』へは、飛行機で「石垣島」に入り、空港からバスやタクシーで港へ移動(約25〜30分)。そこからフェリーを使って約10分です! 空港と港を結ぶバスは約30分に1本。フェリーは1時間に1本(夕方は2本)の割合で運航中。往復チケットを買うと割引が受けられます。

竹富町観光協会によると、年間の平均気温は23.4度、冬場でも18.3度。今回訪れた2月上旬でも、昼間は長袖1枚程度で過ごせるほど、環境はとても温暖です。

元がサンゴ礁という土地柄、大地が痩せており、農作物が育ちにくいという性格であることから、種まきから収穫までの豊作祈願をこめた、神に祈るお祭りが年間を通じ数多く行われているほか(その数、なんと10数〜20種類)、「御嶽(オン)」と呼ぶ神々をまつる祭祀所が島内各所に設けられているなど、島民の信仰心がとても厚いことでも知られています。

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写真は、『竹富島』を作った神が、最初に降り立った岩(アガリ・パイザーシオン)が拝める神聖なスポット。『竹富島』はこの岩を起点に作られた島とのこと。

島の自然に寄り添って生活してきた島民のみなさんは、最盛期では2000人を超えていたそうですが、現在は329人(2022年12月末現在)、平均年齢は49.8歳。下は0歳、上はなんと103歳(!)。 年間を通して1日の最高気温と最低気温の差が比較的少ない、温暖な環境も長寿の理由かもしれません。

ちなみに全島民のうち87%は、宿泊、飲食など、観光従事者を含む第三次産業従事者*とのこと。海に囲まれていますが漁師さんはいません。透明度の高い海も魅力の『竹富島』ですが、透明度はプランクトンの量と比例しており(つまり綺麗なほど魚がいない)、捕れる魚がとても少ないんだそう。

*「第三次産業従事者」・・・第一次産業(農業・林業・漁業)、第二次産業(製造業・建設業・鉱業)以外

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集落内には井戸(カー)が複数点在していますが、石垣島からの海底送水工事が完了したのは1976年(昭和51年)。それまで井戸が島民の生活を支えていました。『竹富島』を形成する琉球石灰岩は水を通しやすいですが、そのはるか奥深くに「チャート」と呼ばれる硬い堆積岩の壁があり、井戸水はそこに貯まっています。

中心部の集落を取り囲むように整備されているのが「環状線」。グルッと1周が3292mあります。2000年(平成12年)から5区画に分け整備をはじめ、2003年(平成15年)12月に完成した舗装路です。集落では(後述する)「白い砂の道」がシンボルの1つとなっていますが、そのエリア内に(観光用の)クルマを走らせると砂が飛ぶなど、砂の道を守り続けている島民に迷惑がかかることや、当時盛んとなっていたバスツーリズムの流行が整備着手の要因なんだとか。

ちなみに島内に国道、県道はなく、道はすべて町道です。

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観光客からするととても便利で、迷った場合でも、この道をたどればなんとかなるという安心感がある「環状線」。ただし、整備により道路下に硫化水素が発生し海に流出。海の生態系に悪影響を与えているという弊害も。「竹富島の文化研究者は多いが、自然環境の研究者はいないんです」と、竹富島地域自然資産財団・水野さん談

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環状線をサイクリングしていると、農地や牧草地、家畜たちに出会えたり。環状線から派生する道を生命力みなぎるデイゴの林があったりと、行動範囲が広がることで見えてくる光景も楽しみの1つ♪

『竹富島』といえば!

そんな『竹富島』ですが、訪れた多くの観光客がお目当てにするのが島の中央部に位置する「集落」。そこのアイコンであり、観光の見所となっているが・・・。

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という3点。「白い砂の道」は『竹富島』とは切っても切れない縁であるサンゴ礁(琉球石灰岩)のカケラが集まったもので、年に2回程度、浜から砂を運んで道や自宅の庭にまき景観を整えることが島の方針。その砂を運ぶのが、地元で飼育されている水牛なんです。

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余談ですが、白い砂の道は、場所により道幅が違います。元々同じ幅だったそうですが、軽トラなど島民の作業車が通れるよう、なんと石垣をオフセットし拡幅! *写真赤い部分

「黒い石垣」(別名・グック)は、土地を開拓した際に出た琉球石灰岩(サンゴ岩)を積み上げたもの。本来の目的は「台風よけ」です。高さは1m70㎝(現在は1m50㎝)あり、台風の強い風を、屋根にうまくいなす役割を果たしているんです。

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岩は単純に積み上げた「野面積み」と呼ばれる工法のため、稀に崩れることも。岩は元々白く、紫外線が当たり少しずつ黒く変色。一部石垣で混じっていることがある白い岩は、積み直しにより、それまで隠れていた面が表に出たため。ちなみに岩の隙間から植物が自生している場合がありますが、もっとも多いのは「キンチョウ」と呼ばれる多肉植物。別名“貧乏草”と呼ばれ、キンチョウが多い民家は、手入れを怠けていると見られたり、場合によっては空き家のケースも。

そして「赤い瓦」。『竹富島』の民家の象徴ともいえる赤瓦は、じつは2種類あり、古くは瓦は1枚1枚島内で製作した「焼き物」を利用していたが、現在は量産性に優れた県外の「プレス物」に少しずつ変わっているとのこと。「焼き物」は吸水性があり夏は涼しいという特徴があり、「プレス物」は吸水性は高くないが1枚1枚の個体差がなく精度がいいというメリットが。観光客であってもなんとなく選別できるほど、雰囲気が違います。

ちなみに一部で、瓦と瓦の間が白い屋根が見られますが、これは漆喰が新しいため。時間とともにくすんできます。

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写真向かって左が「焼き物」、右が「プレス物」。焼き物は瓦が飛ばないよう、漆喰をたくさん使って固定しているため表に出る赤柄の割合がやや少なめ。一方「プレス物」は少ないセメントで頑丈に固定できるため、瓦の存在を強くアピールできるという長所が。ちなみに建物自体にも種類があり、古くからあり焼き瓦を使うなど、オリジナルに近いものは「保存物件」、比較的後に建てられていたり、プレス瓦を使っているのは「修景物件」と区別。その割合は5:5。

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赤い瓦は遙か以前から使っていたわけではなく、一般の民家に使われるようになったのは明治以降。それまでは写真中央に見えるような「茅葺き」。

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民家だけでなく、郵便局(写真)や食事処、診療所、さらには下水処理場まで、集落にある建物はすべて石垣&赤瓦仕様で統一されています。

シーサーもいろいろ♪

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沖縄といえば、魔除けかつ守り神である「シーサー」が有名ですが、『竹富島』の集落でも至る所で見かけます。もっとも多いのが屋根。火伏せ、魔除けの意味合いのほか、屋根が末永く持つようにとの願いも込められているそう。じつはシーサーも、瓦同様大きく2種類あり、1つが「焼き物」、もう1つが「漆喰(しっくい)」。石灰岩と水を使って作る漆喰は、サンゴ礁でできた『竹富島』にとってもっともポピュラーな建築素材の1つです。

島内を回ると、バラエティに富んだ、思わずニコッとしてしまうシーサーを多数見かけますが、表情(デザイン)が豊かなものは大半が漆喰製。左官屋さんが屋根を作る際に、漆喰を使って一緒にシーサーを作るんだとか!

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石垣にもユニークなシーサーがたくさんいます! 写真は「お食事処 かにふ」さんのもの。

水牛や猫ちゃんに出会える♪

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集落を散策していると、水牛車で巡る観光ツアーや観光客をじっと見つめる水牛に出会ったり。島内には「新田観光」「竹富観光センター」の2社が水牛車ツアーを行っています。見るだけでなくぜひ参加を。の〜んびり、ゆ〜ったりした集落観光もいい想い出になるはず。ちなみに水牛は現在両社あわせ約40頭ほど。

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集落を散策していると、たまに見かけるのが猫。近づいても逃げ出すこともないなど、とても大人しい。エサなどは決して与えず、静かに見守りましょう〜。飼い猫、野生の猫の両方いるとされ、現在登録されている飼い猫は32頭。

『竹富島』の観光事情は!?

町全体の年間観光客の数が100万人を超えるなど、観光需要が極めて高い「竹富町」。竹富町役場によると、そのうちの約半数となる、50万人が『竹富島』を訪問。これは起点となる「石垣島」を除けば八重山諸島のなかでイチバン。2位の「西表島(東部)」の2倍以上とダントツです。

島内の移動は、「徒歩」か「レンタル自転車」、「定期巡回バス」、そして(集落のみの)「水牛車」が基本。タクシーやレンタカーはありません。とくに充実しているのが「レンタル自転車」。一時期最大2000台を超えていたため、さすがに増えすぎと現在は減らしたとのことですが、それでも数百台。島内至るところにレンタルサイクル屋さんがあり、1時間からレンタル可能です。

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ちなみに自転車のタイプはどれもママチャリ系ですが、なぜかカゴの目が粗め・・・。島内すべての道が舗装されているわけではなく、場所によってはかなりゴツゴツした道も。結構、モノが落ちますのでご注意を! ちなみに場所によっては、カラスが荷物をくわえ持ち去ってしまうことが・・・。注意です。

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今回自転車をお借りした「嶺本レンタサイクル」さんは、港からもっとも近いお店。電動自転車も扱っています♪ 手書きのマップをくれますヨ。

観光客が多い理由は、島自体に大きな魅力があることはいうまでもありませんが、目と鼻の先にある「石垣島」から『竹富島』への定期便フェリーがあるといったアクセスのしやすさや、おもな観光スポットである集落内が徒歩で散策可能であることも大きな要因とのこと。

ただし良いことばかりではなく、(詳細は後述しますが)増え続ける観光客により、ゴミなど、様々な問題が表面化。『竹富島』の集落が、実際に島に暮らす方の“生活の場”であることを忘れがちという観光客が増えるなど、マナー啓発をどう促すかが課題となっているんです。

そもそも、観光客にとって便利な観光地となっている『竹富島』は、“数時間で島を離れてしまう”方がとても多く・・・。1日で八重山諸島の複数の島を巡れるツアーなどの充実も、その傾向に拍車をかけている一因といえますが、『竹富島』を堪能するには数時間では正直厳しい・・・。

それもそのはず、島への唯一のアクセス方法となるフェリーの運行は午前7時台〜夕方5時台まで。つまり日帰り観光では、それ以外の時間帯(夜〜朝)の島の様子を味わうことなく島を離れることになるからです。観光客にもいろいろ事情はあるかと思いますが、せっかく訪れた『竹富島』、それではあまりにも・・・

もったいない!!

ですよ。・・・と強く言いたいです。

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島内には宿泊施設も複数あります。例えば今回の私たちが宿泊させていただいた「ホテルピースアイランド竹富島」は、2023年で開業10周年となる施設。開放感のある高い天井と、漆喰の壁に囲まれたゆったりくつろげる客室が全20部屋。開放的な中庭もありと、リゾート気分を存分に味わえます♪ 

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今回は夕食に、島で養殖しているクルマエビや竹富牛を使ったスキヤキ、手作りの黒糖蒸しパン、石垣島で捕れたミーバイと呼ばれるヤイトハタの刺身などをいただきました。滞在するからこそ味わえる、美味しい食事も見過ごせません。ぜひ堪能あれ。

“滞在者”だけの特権があるんです!

ということで、ここからは滞在(宿泊)者だけが味わえる見所を紹介。例えば・・・。

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「西桟橋からの眺め」 ■素材提供/竹富町役場

夕日・日没が、絶景すぎる!

み、見てください、この光景。まさに絶景。離島に来た甲斐十分な、時を止めてみたくなるほどの美しさ。(天候に左右されるとはいえ)こんな光景をじっくり味わえるのも、滞在者だけの特権です!

「最終フェリーに乗れば、時間的に間に合うんじゃない!?」と考える方がいるかもしれませんが、観賞ポイントとしては、港よりも断然「(コンドイ浜などの)浜」か「(西桟橋と呼ばれる)橋」がオススメ。フェリーの時間を気にしていたら、この光景は堪能できません。

とくに写真の「西桟橋」は、2005年に有形文化財に指定された由緒ある橋(全長105×幅2m)。対岸に見る「西表島」や「小浜島」に稲作などを行うために使っていたもので、夕日観賞スポットとしてぜひ訪れてほしい名所の1つです。写真のような情景をぜひライブでご覧あれ。

*【注意】「西桟橋」は2023年2月現在修繕工事中で立ち入りできません。2023年3月末完了予定。

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「コンドイ浜」からの眺め ■編集部の写真撮影の腕が悪く(汗)、イマイチその美しさが伝わらないかもしれませんが、現地で眺める星は都心とは全然違います!

星が、超絶キレイ!

『竹富島』を含め、「竹富町」、いわゆる八重山諸島一帯は、と・に・か・く星がキレイ。かつ、たくさん見れます!

88ある星座のうち、なんと84つが見えるという日本屈指の星空観賞スポットでもあるんです。八重山諸島一帯は、2018年(平成30年)3月に、日本ではじめて“暗い自然の夜空を保護・保存しよう!”という世界的な取り組みである『星空保護区*』に指定された場所でもあるんです。

*日本では現在「八重山諸島・西表石垣国立公園」のほかに、「東京・神津島」「岡山・井原市美星町」が認定。

よく星が“キラキラ”なんていう表現をしますが、じつはこう見える理由は、上空を漂う大気の揺らぎによるものであることご存じですか!? 「八重山諸島の上空は(ジェット機の影響がないなど)気流の乱れが少ないので、本州などで見るよりもクリアでキレイ、見やすいんですヨ」とは、今回星空観賞に同行してくださった竹富町認定の星空ツアーガイド、motti(もっち)さん。

『光害(ひかりがい)』対策も実施中!

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「光害」対策は、決して真っ暗にしようというものではなく、必要な明かりを残しつつ、無駄を省こうという試み。光は色温度3000ケルビン以下の、アンバーの色味を推奨しているとのこと。

「光害」とは、照明の当て方や設置法など、配慮不足から起こりえる環境や景観への悪影響を指す言葉。光害対策は、キレイな星空を維持するうえでも欠かせないもので、過剰な照明や上空を照らす光は、八重山の星空のキレイさ、見やすさを妨げる重大な問題となりえます。

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ちなみに集落から少し離れた浜寄りのエリアでは、ホタルが見れることも。ホタルは1年中生息しているそう。

そこで島では、光を発する無駄な設備を抑える活動として、余計な「外灯」の回収作業を行っているほか、必要な外灯でも、(傘やテープで灯体の一部を覆い拡散を防いだり、極力真下を照らすといった)上空に光を極力漏らさない工夫を凝らすなど、地道な活動を続け星空を守っています。

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一見、日の出!? と勘違いしてしまいそうですが、これは月の光。都心などでは考えられないほど、とても明るい! 月の光は人口の光が少ないほど、映える傾向にあるそう。

月が、明るい! 神秘的!

『竹富島』は月の光がとても強く感じ、なにより明るいんです。大きなビルや建物といった遮るモノがないため、広範囲に光がまわる印象。月の明かりで人影ができるほど!

今回、星を眺めるため、日の出前の早朝4時前に早起きして外を歩いてみましたが、(外灯が少ない集落や環状線でも)ランプなど持参しなくても十分歩けるくらいとても明るい。同じ集落でも昼間見る印象とは違う、独特な静寂のなか味わう月の光。神聖な気持ちにさせてくれます♪

夜、早朝の治安は!?

『竹富島』はとても治安は良く、なんと島内に交番や駐在所はありません。外灯は少ないものの月が明るく、夜間も静か。深夜・早朝も問題なく出歩けると思います♪ もちろんマナーは守って下さいネ! 夏場はハブがいる場合があるそう。ご注意を。

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短い時間ながら、誰もいない集落を体験できるのも滞在した人だけの特権です♪

集落の静寂が、ココチいい!

夜明け後すぐの集落には、観光客はもちろん島民の方も外におらずと、静まりかえった空間をゆったり堪能できます! 早朝のため、おしゃべりしたり、騒いだり、電話をしたりするのは控えるべきですが、昼間とは違った集落や島の雰囲気はいい想い出に。とても贅沢な時間、過ごせますヨ♪

“ほうきで道を掃き清める” 早朝の恒例風景♪

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タイミングが良ければ、集落の至るところで見かける“朝のほうきがけ”。毎朝6時半〜7時頃が多いそうですが、朝だけでなく夕方も含め、1日2回行う方もいらっしゃるとのこと。

『竹富島』の象徴の1つである白い砂の道は、じつは毎朝島民の方が、それぞれご自宅のまわりをほうきがけして清めているんです♪ 朝の恒例ともいえるシーンですが、こんな風景を楽しめるのも滞在した方だけ。

サンゴ礁のカケラが主となる白い砂を整え、デイゴと呼ばれる沖縄エリアで広く見かける樹木の落ち葉などを、丹念に集め、神聖な道を綺麗に保っています。

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長い道も、左から右、右から左へと丹念にほうきがけ。その道を通るのがはばかれるほどのキレイさと徹底ぶりに、きっとアナタも驚嘆するはず!

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「コンドイ浜」からの眺め。情景が変わる、早朝・昼間・夕方・夜と、1日4回訪れても飽きない!

白いビーチを、独占できる!

『竹富島』といえば、白いビーチ、透き通るような海も自慢ですが、(フェリーの運航が始まるまでの)早朝は、この神秘的エリアを独占可能! もちろん時間帯やタイミングにもよりますが、人っ子一人いないビーチを自分だけのものに。心地いい潮風を、朝から思いっきり感じてください♪ 

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今回訪れた日はあいにくの曇り空でしたが、晴れた日であれば朝から青い空を眺めることも可能。

『竹富島』には海水浴でも有名な「コンドイ浜」のほか、「アイヤル浜」、さらに“星砂の浜”としても有名な「カイジ浜」という大きな浜が3つありますので、連泊してそれぞれの浜から夕日や朝焼けを楽しむのもオススメです♪

ちなみに写真の「コンドイ浜」は、干潮時だけ楽しめる“幻の砂浜”を楽しむことも可能! 同じ八重島諸島に属する、「西表島」「小浜島」「黒島」などを見渡すことも。

・・・といったように、日帰り観光で見過ごされがちな『竹富島』の良さ。島内には宿泊施設も複数ありますが、その稼働率は年間5割程度。訪れる方はみなさん、集落の雰囲気を気に入ってくれるものの、滞在(宿泊)までいかず・・・とのことですが、先に挙げた見所を楽しむもヨシ、気さくな島民の方に話しかけてちょっとおしゃべりを楽しむもヨシ。滞在し、島の空気にゆ〜っくり触れることで見えてくる、『竹富島』の良さぜひ味わってください♪

考えよう。行動しよう。責任ある観光

紹介した『竹富島』の景色や自然は、島民の方をはじめとした関係者による日々の努力あってこそといえますが、観光客1人1人の行動・意識も、島を守り維持していくうえでとても重要。そもそも『竹富島』の主要観光スポットである集落は、島民の生活の場。史跡や博物館ではありません。島民のみなさんへの配慮ある行動も、とても大切です。

コロナ前は1日1000〜1200人、現在では1日700人程度の来島者*があるという『竹富島』。観光客が増えることはとてもありがたいものの、それを素直に喜べない現実も。一部観光客による心ない行為や、マナーの悪化が見過ごせない事態となっています。

*観光客のほか、島民やその親族、関係者含む

2019年(令和元年)5月には、それらの問題解決のほか、(島民の同意を得ずリゾート開発を行う企業から土地を買い戻す)トラスト活動を行うべく、島の環境保全活動を目的とした『竹富島地域自然資産財団』を発足。『竹富島』の環境や自然を、未来永劫守り続けるため様々な取り組みを行っています。

300円で参加できる島の保全

財団が行っている取り組みの最たるものが、2019年9月から始まった、日本初の試みとなる“入島料”制度。『うつぐみチケット』と呼ばれるこれは、文字通り“島に入る方にお金を徴収”するもの。集めたお金は「海浜清掃」「サンゴ保全」「防風林植林」「耕作放棄地の再生」「ゴミ対策」「白砂道の補修清掃」など、自然や暮らし、文化などの保全活動のほか、先の「トラスト活動」の資金として活用されています。

入島料は強制ではなく任意。

あくまで「協力金」というスタンス。スタートしてからまだ数年と浅く、認知が行き届いていないこともあり、現在の徴収率は残念ながら15%とのこと。今後どう認知させていくかも課題とのことですが、知って行くのと、知らずに行くのでは雲泥の差。わずか300円で島の保全に協力できるなんて、安い! 美しい『竹富島』を100年後、200年後も残すため、すすんで払いたいものですネ。

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入島料は島に上陸する際でなく、出る際に払ってもOK。料金はわずか300円。専用自販機は、竹富島の港ターミナル「かりゆし館」のほか、石垣島の「ユーグレナ石垣港離島ターミナル」内にあります。後述する集落内の「友利観光レンタサイクル」には、リサイクル景品付きガチャとして入島料を払うことが可能です! ちなみに「うつぐみ」とは、“共同・共生・協力・おもいやり”という意味。

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『竹富島』側ターミナルでチケットを購入すると、窓口でご覧の方言ステッカーが1枚もらえます♪ 沖縄の言葉とイラストをあしらったデザインで全5種類 *写真以外に「みぃふぁいゆー(ありがとう)」があり。

『竹富島憲章』とは!?

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『竹富島』には、その自然や文化、景観を守り続けるための「竹富島憲章」と呼ばれる方針があり、そこには「売らない」「汚さない」「乱さない」「壊さない」「生かす」という、島の自然や文化の保全を優先する考えや、町の景観や秩序を守るための方針が記されています。

これは1972年(昭和47年)の沖縄返還以降、日本本土からやってきた業者が、リゾート開発を目的に島の土地の買い占めに走ったことで、自然や景観が損なわれていくという、島の精神が踏みにじられようとしていることを危惧した島民が自主的に定めたもの。この強い方針が、沖縄の原風景といわれる景観の維持に大きな力を発揮。憲章は島民だけが守る方針ではなく、観光客も対象。しっかりと意識し、それにあわせた行動が求められるんです。

守るべきマナーとは!?

知らず知らずのうちにやってしまっているケースも十分に考えられるマナーの悪化。訪れる観光客の責務として注意しておきたいポイントを挙げると・・・。

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ゴミは持ち帰りが基本。可燃や不燃といった単純ゴミを、ひょいと捨てるのはもってほか。(集落内に自販機はあるものの)ペットボトルなども極力持ち込まず水筒を携帯など、ぜひ配慮を。島内にはコンビニなどありません。気軽にゴミは捨てられません。

落とし物も多いとのこと。自転車のカゴから物が落ちたことに気がつかない方もいるそうです。コロナ以降はマスクがゴミとして増えているとのこと。ご注意を。

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民家への立ち入りもマナー違反。これって、当然ですよね。集落全体が文化財であるため、どこも出入り自由と勘違いしそうですが、島民の方は実際にここで生活されています。集落内の建物はどれも似ているため、どれが民家でどれが公共の施設か一見わかりにくい場合もありますが、十分ご注意を。無断立ち入りは厳禁です!

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滞在してゆっくり楽しむ方にはとくに欠かせないレンタル自転車ですが、集落内どこに停めてもいいわけではありません。指定された自転車置き場を利用するのが基本です! さらに自転車でのビーチや農地などへの侵入も厳禁。誰もいなくても必ず指定の場所へ。これ、ルールです。

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集落内、島内には「御嶽(オン)」と呼ばれる、神聖な祭祀の場所が複数ありますが、近くで参拝できるオンと、できない(近寄れない)オンがあるので注意です。侵入禁止の場合はなにかしらの案内表示があります。それを無視しての侵入などは御法度です。

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季節にあわせ一斉落葉しないため、1月でも青々とした植物を至るところで見られるなど、温暖な気候により年間を通して鮮やかな草花を楽しめますが、これら草花や蝶、魚貝類、ヤシガニ*などの甲殻類ほか、採取・持ち帰りは禁止です。

*ヤシガニは捕獲できる大きさに決まりがあるとのこと。

そのほかにも、海水浴シーズンなどで見かけるという集落内を水着姿・上半身裸で歩く行為(その姿で自転車に乗る行為含む)、島内でのキャンプ・野宿、集落内等でのドローン撮影、大声で騒ぐ、大きな音を出すなど、禁止項目はいろいろあります。しかし、これらはある意味『竹富島』に限ったことではなく、どこの観光地でも同じことがいえるもの。「これを守るのはちょっと・・・」「厳しすぎない・・・」と難儀するような方針は、なに1つありません。

*【注意】観光の想い出作りとしての(個人で楽しむための)撮影は除き、例えばYouTubeなど、不特定多数の方に公開にするための撮影では、個人の方でも竹富町役場への事前許可申請が必要です。

先の財団が中心となりマナー悪化に対する対策案を複数検討しているとのことで、財団理事長である上勢頭(うえせど)さんによれば、最悪の場合「観光そのものを受け入れない(休島)日を設ける」なども、あり得るかもしれないとのこと。

『竹富島』は島外からの訪問者は“福を持ってきてくれた”と歓迎する風土があるなど、昔からオープンな土地柄です。他県など、一部伝統的なお祭り等で見られる、部外者撮影禁止など制約も『竹富島』ではありません。

しかし、年間数十回あるお祭りのうち、600年以上続く重要無形民俗文化財に指定されている「種子取祭(タナドゥイ)」など、とくに規模が大きく観光客が集まりやすい4つに関しては、今後(島民の負担軽減の意味も含め)お祭りの見学や撮影をNGとすることも考えなくてはいけないかもしれない・・・と上勢頭さん。

『竹富島』も含まれる「竹富町」では、“何度も行きたくなる、何度も訪れてもらえる”という、島と島民、観光客の持続可能な関係性を、「またねっ! と言いたいから。」というキャッチコピーとともに積極的に発信中です。これは観光マナーを守り、地域に寄り添った行動が、島の自然、文化、暮らしを守るという願いから生まれたもの。

島や島民のみなさんに、負荷をかけるような行為はあってはならないことですし、「また来よう」「また来てね」と素直にいえる、気持ちのいい関係でいつ続けるには、意識と行動改善が欠かせません。地元の自然、暮らしを理解し、行動に移すこと。難しいことなんて、なに1つないですよね!

沖縄 竹富島 石垣島 滞在観光 白い砂 赤瓦

竹富町役場では、今回ご紹介した『竹富島』を含め、「竹富町」の島々を訪れる方に向けご覧のキービジュアルを積極的に発信中です! “共に竹富町を守っていきましょう” という願いを、ぜひみなんさんも受け取ってください♪ ■素材/竹富町役場提供

環境対策として、こんな取り組みも。

ちなみに『竹富島』でも、島の景観等を守るための海岸清掃活動(ビーチクリーン)を積極的に行っていますが、昨今世界中で深刻な問題となっている海洋プラスチックやゴミ問題も例外ではありません。

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竹富町役場によると、海岸に漂着するゴミの量は、2019年度(令和元年度)でトン袋*37袋分、2020年度(令和2年度)でトン袋48袋分、2021年度(令和3年度)でトン袋45袋分もあるなど、膨大なもの**となっています。

* 1トン袋=1000L
** 「竹富町」全域では、2019年度/445袋、2020年度/519袋、2021年度/566袋

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廃棄プラスチックを資源としてどう有効活用するかを考え実践する世界的な運動「PPP(プレシャス・プラスチック・プロジェクト)」の一環として、『竹富島』では九州にある工場とも連携。使用済みペットボトルを元とするリサイクル繊維を使ったエコTシャツを展開中。

『竹富島』ではそれら問題にあわせ、資源リサイクルを含め様々な施策を行っていますが、観光客の方にも現状を知ってもらう術として、島内にある滞在型リゾート施設「星のや竹富島」とコラボレーション。『ふれあい まいふなツアー』と呼ぶ、島の歴史や暮らし、資源を知る切っ掛け作りを提案する有料ツアー(3000円)を2022年5月から展開中です。

【星のや竹富島についてはコチラを!】

ツアー参加者には、漂流ペットボトルの再利用によるサコッシュが特典としてもらえるほか、コンテンツの1つとして廃棄プラスチックを使った「ウミガメ型のキーホルダー」を作るワークショップに参加可能と、環境問題への意識を高めてもらう取り組みを行っています。

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ワークショップでは、廃棄・漂流したペットボトルのキャップを再利用。キレイに洗浄し細かく裁断された素材を使います。キーホルダー1つで、キャップ3個程度消費します。

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人圧射出成形機と呼ぶ機械にプラスチックを投入。ウミガメの金型を機械下に固定したあと、あとはレバーをグイッと押し込むだけ(かなりチカラ、いります!)。機械の口は電力で高熱となっており、刻んだプラスチックはがジワリと溶け出し・・・。あとは人の圧力で型に流し込む、アナログ鋳造です。ちなみに色は自由。単色でも、混ぜてもOK。失敗しても何度でもやり直せます!

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ウミガメ型キーホルダーは、集落内にある「友利観光レンタサイクル」で支払える「入島料」の景品にも採用。ガチャ1回で、入島料+キーホルダーという1度に2度おいしいサービスです♪

レポートまとめ♪

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・ゆっくり滞在することで分かる、島の自然、集落の魅力、島民の暮らし
・合い言葉は“うつぐみ”。理解と共感、そしておもいやりの行動を
・沖縄の原風景が残る『竹富島』を守るのは、観光客1人1人の自覚

いかがですか『竹富島』。1度行けばその景色、空気感にアナタもきっとハマるはず。島の魅力をよりディープに知るには、の〜んびり&ゆ〜っくり楽しむがイチバン。夜はもちろん、朝の静寂を堪能できるのは滞在者だけの特権ですし、より長く滞在(宿泊)することで、紹介した以外の魅力も発見できるかもしれません。観光客に求められるルールも一見多い(!?)よう思えますが、言われてみればどれも当たり前のことばかり。いまの魅力的な『竹富島』が、この先もずーっと続いてほしい。その気持ちはきっとみなさんも同じはず。残そう自然と文化。実践し、かつ伝え続けよう責任ある観光。『竹富島』の未来を担う一翼は、観光客みなさんにもかかっています!

【補足情報】集落散策、ここにも行こう!

今回のリポートは観光スポット紹介が主ではないため、数多くある魅力的な場所をあまりご紹介できていませんが、『竹富島』に訪れたらぜひ足を運んで欲しい場所としてオススメしたいのが、集落にある『旧与那国家住宅(よなぐにけじゅうたく)』。

この建物は、1913年(大正2年)に建てられた『竹富島』の住居と生活様式を伝える貴重なスポット。2007年(平成19年)12月に国の重要文化財に指定されています。

母屋(フーヤ)と台所(トーラ)が別々となる、『竹富島』に多く存在する分棟型の住宅となっており、ほかの住宅と同じように日がさす南側に入り口があり、東側に防風林と母屋、西側に台所という配置。母屋と台所が別々となっているのは、火災時の延焼を防ぐ意味から。昔は屋根が茅葺きだったため、延焼した場合にどんどん燃えてしまう危険性が。瓦屋根が広く普及したのも、耐火性の高さによるところも多いとのこと。

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写真は「フーヤ」と呼ぶ母屋。『竹富島』では分棟が多いですが、お隣の「石垣島」では、母屋と台所が連結したL字型が多いそう。

石垣の囲いが途切れる入り口部には、「マイヤシ」と呼ぶ目隠しの石垣が1つあり、住人は暮らしの導線として「マイヤシ」左から、右からは、祭事やお祝い事などの特別な日に客人のみが利用とルールがあるんです。

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住居内を見渡すと、一部に明らかに質感の異なる木材が使われていることに気がつくはずですが、重要文化財を修繕する際はどこを修繕したかがわかるように、違う質感の素材を使うルールとなっているため。

母屋は(太陽が昇る聖なる方角といえる)東側が上座。一番東側を「一番座」とし、来客の応接間専用として利用。その隣、1つ西側にある「二番座」は親族の客間であり、仏壇があり。もっとも西側となる下座の「三番座」は、住人の普段の生活の場。住民の寝室は建物の北側にある「裏座」と呼ばれる場所にあるなど、部屋ごとに役割が明確に分けられています。

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写真は「クゥール」と呼ばれる貯蔵部屋。竹すだれのような床は、通気性が高く、味噌や食料、タンスなどを置いていた。

この「旧与那国家住宅」は元の持ち主から寄贈されたもの。現在特定の住民はおらず、内部の様子を実際に間近で見学することができる、とても貴重なスポットです! ■入館料/300円(中学生以下・無料)

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以上、お出かけ情報満載のウェブメディア「オソトイコ」がお届けいたしました。関東1都3県ではこのほかにも楽しいイベントや気になるお出かけスポットがたくさん!オソトイコではそんなお出かけに役立つ情報を日々集めてお届けしております。今後もぜひ活用してくださいね!

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この記事を書いた人

山さん

娘と一緒にハイキングや登山を楽しむ日を待ち望む、ただの編集者。

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