特集記事【番外編】

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OSOTOIKO RePORTS

 オソトイコ編集部の取材報告

2021.06.06
山さん
文・写真: 山さん

間もなく運行! 『半蔵門線 新型車両・18000系』をひと足お先に見てきましたヨ♪ 【正式デビューは2021年8月】

東京メトロ・半蔵門線・18000系

他社乗り入れ区間を含めれば、現在は中央林間から久喜までの約105㎞を乗り換えなしで利用できるなど、関東屈指の便利な路線として通勤、通学、プライベートの足として多くの方が利用されている半蔵門線に、間もなく新型車両「18000系」が登場! お出かけ時に利用する方もきっと増えると予想される車両はどんなものか!? 早速ご紹介♪

*掲載内容は2021年6月2日時点の情報で、内容を保証するものではありません。
*掲載写真はすべて編集部による。

新型車両『18000系』とは!?

東京メトロ・半蔵門線・18000系

現在、渋谷〜押上間を走る半蔵門線(https://www.tokyometro.jp/station/line_hanzomon/index.html)。運行されている東京メトロ所有の車両は『8000系』と『08系』の2種類とのこと。うち『8000系』の導入は、な、なんと1981年(昭和56年)。すでに40年選手なんです。

今回お披露目された『18000系』はそれに代わる新型車として計画されたもので、運行開始は2021年8月から。一気に入れ替わるのではなく段階的に導入し、足掛け4年(2025年度中)を目処に『8000系』と完全に入れ替える計画とのことです。ちなみに40年現役は、(東京メトロによれば)特段珍しいことではないそうです。(もちろん電装系を中心に部品交換等は行っているそうですが)電車の寿命ってすごいですネ。

開発がスタートしたのは2017年8月。東京メトロに車両が搬入されたのは2020年10月。その後各種性能確認や乗務員訓練などを行い、2021年8月に正式に営業デビュー。ここまでの約4年という開発期間は、車両開発においては長くも短くもない平均くらいだそう。

東京メトロ・半蔵門線・18000系

凛々しく、ある意味で怒り顔ともいえる表情を引っさげて登場する新型車両は、2025年までに全19編成190両を導入する予定。今回の先行お披露目会には、東京メトロのマスコットである男の子の『駅街(えきまち)かける』くん(左)と、タヌキの『メトポン』(右)も登壇。場を盛り上げてくれました♪ 

ちなみにかけるくんは2020年に登場した小学1年生、メトポンは2005年登場。カレー好きの妻帯者とのことです。

新型車のコンセプトは!?

半蔵門線は中央林間から久喜までと、(乗り入れ区間も入れると)距離が長い路線だけに、通勤・通学・観光・プライベートと様々なシーンで多くの方が利用。路線の特徴として、駅と駅の間隔が短く、急勾配や急カーブもあるため、車両の開発にもそれを見越したものが求められるそうです。

そこで新型『18000系』ではそれらを踏まえ、

『快適性の向上』
『バリアフリーの向上』
『省エネ性の向上』
『安全・安定性の向上』

の4つを主テーマとして開発! 半蔵門線といえばの“パープル”の路線カラーも要所に採り入れるなど、直感的に「半蔵門線だぁ」と判る配色を随所に盛りこんでいます。といっても、やはりインパクトが強いのはその顔。つり上がった瞳(ヘッドライト)は、ちびっ子人気も高そう! なんか印象に残りやすい顔ですよね!

東京メトロ・半蔵門線・18000系

デザイン的なインパクトも強いヘッドライトは、拡散用と集光用のLEDが片側10灯備わり、写真にある赤いランプは尾灯(ポジション)。なんか、強そうです。

車両には当然ながら、自動車のように細かい法規があり、例えばヘッドライトは200m先がハッキリ照らせないとNGなんだとか。自動車が行う車検も、4年に1回あるそうです。鉄道ファンにとっては、そんなことも知らないのか・・・とお叱りを受けそうですが、知らぬ者にとっては新鮮な情報ばかり。うーん、興味深い。

車内はどう?

東京メトロ・半蔵門線・18000系

電車を使う一般利用者にとってもっとも気になるのは車内のはずですが、ご覧の通り、

シンプルです!!

最近ではシート背面が波打っていたり、肘掛けがあったりする車両に出会うことがありますが、新型「18000系」は、ご覧の通りスッキリ系で、じつに開放的。座席、フロア、そしてつり革と、路線カラーであるパープルを意識した配色でまとめられています。

東京メトロ・半蔵門線・18000系

日本伝統の織物柄としたモケットシートは7人掛け。パッと見はベンチシートですが、座面背面が明確に分かれており使いやすくなっています。座席幅自体も拡大したそう。座面のクッション性にも配慮。消臭・抗菌対策、抗ウイルス加工も施されています。

東京メトロ・半蔵門線・18000系

袖仕切(そでしきり)と呼ぶ、シート両端のパネルは強化ガラス製。かなり縦長のため、ドア脇に立つ人の目線も気にならない!? ガラスなので、そこは関係ないですよね・・・。

東京メトロ・半蔵門線・18000系

つり革は半蔵門線では初というパープル。持ち手部は○でなく△。配置数、間隔、高さは一般的なもので、とくに変更はないそう。ちなみに優先席は、オレンジ。高さを下げるなど、変更されています。

東京メトロ・半蔵門線・18000系

シート頭上の荷物台もガラス張りに。

東京メトロ・半蔵門線・18000系

車両と車両をつなぐ連結部にある「貫通引戸」も、耐熱性の強化ガラス。地上はもちろん、地下を走っている際にも窮屈感を感じさせないための配慮とのこと。スライドドアはアシスト機能付きと、開閉も比較的軽めでした♪ 開口幅は800㎜と広くも狭くもない印象。

コロナウイルス対策も!

シートの抗ウイルス加工のほかにも、つり革や手すり、壁などの抗ウイルス・抗菌処理を徹底。それを示すステッカーを表示するほか、換気する際の窓開けの目安となる位置を「△」で表示するステッカーが。この窓開け用ステッカーは便利。ほかの車両でもぜひ採用してほしいですね。

バリアフリーは!?

東京メトロ・半蔵門線・18000系

新型車は「くるま椅子」「ベビーカー」「大きな荷物」を持った方が利用しやすよう、全車輌にスペースを広く確保し、座席を排除した『フリースペース』を完備しています。写真中央のパープルのバーには寄りかかることも可能。

東京メトロ・半蔵門線・18000系

単にスペースを確保するだけでなく、「くるま椅子」「ベビーカー」の乗降性を高めるため、ドアに仕切りに工夫が。ほかの車両では1本ものとなっているレールを3分割化。「くるま椅子」「ベビーカー」の写真が通りやすくなっているんです(写真赤丸部分)。これは大きなポイントかも! *この処理はフリースペースにもっとも近いドアのみ

【ここも違う!】車両とホームの段差を「8000系」と比べ約60㎜低く設定。進入口のフロア角度も10度寝かせるなど、乗降しやすい細かい工夫も♪

東京メトロ・半蔵門線・18000系

「フリースペース」があるか否かは、車体端の側面上を見れば一目瞭然。「くるま椅子」や「ベビーカー」を示すピクト表示があります♪

東京メトロ・半蔵門線・18000系

ドア上部には四角いレンズが。これは「扉開閉表示灯」と呼ばれるもので、ドアの開閉にあわせて内蔵LEDが赤く点滅するもの。ドアチャイムの聴覚だけでなく、視覚で判る配慮が施されているんです。

車内ではこんなところも!

東京メトロ・半蔵門線・18000系

防犯対策も強化しており、広範囲に記録できるセキュリティカメラ(写真黒枠部分)を常備。1両につき4台設置されています。ちなみに、路線案内表示はカラーですが、書体などの変更はないとのこと。モニターサイズは17インチワイド。

東京メトロ・半蔵門線・18000系

個人的にこれは便利そうと感じたのが、ドア上にある突起(矢印)。指をしっかり掛けられるほどの出幅で、ラッシュ時などの体勢維持に使えそう。

車外・機能系は!?

東京メトロ・半蔵門線・18000系

都心を走る電車では、派手なグラフィックは見掛けることはないと思いますが、利用者にとって直感的に分かる特徴は欠かせません。新型車両は他社や従来車同様、路線カラーである『パープル』を前後、そして側面に採用。濃淡の異なる2色のパープルを流れるように採り入れています。

ちなみにボディの3サイズは・・・・
【全長】20m×【全幅】2m78㎝×【全高】3m635㎜

東京メトロ・半蔵門線・18000系

一般の利用者が電車を使う際に確認することが多い「車外表示灯」はすべてLED。カラー表示として視認性向上に努めています。個人的にはもう少し、枠自体が大きめのほうが良かったなぁという印象です。

*写真では、文字が一部欠けていますが写真の問題です。実際には鮮明に表示されます。

東京メトロ・半蔵門線・18000系

ボディ(鉄道界では“構体”と呼ぶそう)は、アルミ製と軽さも追究。特殊な溶接技術によりゆがみが少なく、精度の高い形を再現しているそう。アルミにもいろいろな種類があり、極力使うアルミを統一。いずれ迎えるリサイクルの利便性にも配慮しているんだとか。

ボディにうっすらと残るヘアラインが、疾走感をあおりカッコいい♪

東京メトロ・半蔵門線・18000系

カーブの通過性や高速でのスタビリティを高次元で確保するため、「台車」と呼ばれる車輪部分の設計にもこだわった新型車。起きてはならない亀裂の発生を抑えるべく、強度対策なども徹底しているそう。

東京メトロ・半蔵門線・18000系

新型車は省エネ対策もすすめており、先ほど紹介したの構体のアルミ化による軽量化だけでなく、写真の制御装置や補助電源装置などをさらに進化させ、電力消費を抑え、走行で発生するエネルギーの一部を電力へ振り替える回生機構もさらに強化。様々な対策で、従来比約30%の省エネ効果が得られているそう。

東京メトロ・半蔵門線・18000系

車両の製造は「日立製作所」の山口工場が担当。車内にはそれを示すプレートもあります。余談ですが、製作業者選定は入札式だそうです。

運転台も覗かせて頂きました♪

東京メトロ・半蔵門線・18000系

運転士さんのシートももちろんパープル。1運転台あたり3台のモニターがあります(2台通常利用、1台バックアップ)。ちなみに最高運転速度は時速110㎞とのこと。

レポートまとめ♪

東京メトロ・半蔵門線・18000系

まとめるとこんな車両!

●ちびっ子受けも良さそうな精悍な顔つき
●路線カラー「パープル」が内外装に
●ガラスを多く採り入れた開放的な車内
●バリアフリー化も随所に
●省エネ対策も実施
●運航開始は2021年8月から!

いかがでしょう!? これから少しずつ見掛ける、利用する機会が増えると思いますが、お出かけの際に、新型車に巡り会ったら嬉しいですよね! ちなみに現時点、どの時間帯に実際に運航するかは未定とのことです。

この記事を書いた人

山さん

山さん

娘と一緒にハイキングや登山を楽しむ日を待ち望む、ただの編集者。

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